FXのスキャルピング

スキャルピングとは

FXにはいくつかトレードスタイルがあります。その中の一つに、今回紹介するスキャルピングがあります。そもそものスキャルピングの意味は英語で「頭皮を薄く剥ぐ」という意味合いがあります。そこから転じて薄い利益をどんどんとっていくトレード手法になります。いうなれば、投資の世界の薄利多売とも言えます。

少ない利益を1日に何度も取っていくことで、収益を積み重ねて資産を増やすスタイルです。大体1回のエントリーあたり数pips、多くても数十pipsくらいの値幅を確保します。そしてエントリーの頻度ですが、1日何十回のレベルになるでしょう。スキャルピングに関する書籍やサイトはたくさん見られます。これは利益のチャンスがどこでも転がっているからです。狭い値幅のところで利益確保する手法のため、目立ったトレンドのないレンジ相場のようなときでも利益を出すことが可能です。

しかし投資の一種のため、スキャルピングはどのようなシチュエーションでも儲ける可能性がある一方で絶対に儲かるわけではないです。もしかすると失敗して損失を計上する可能性もあります。失敗したとしても、素直に受け止められる精神力が求められます。またちょっとした値動きで利益を確定する必要があります。よって精神を集中させ、値動きしたところですぐにトレードするなどの反射神経なども要求されます。スキャルピングは決して簡単なトレードスタイルではないので、基礎知識などをしっかり勉強して腰を据えて運用する必要があります。

適性について

スキャルピングは決して簡単なトレードスタイルではないです。しかしその中でもかなりの収益をあげているトレーダーも見受けられます。このような人を見てみると、スキャルピングに関する適性が見えてきます。まずは売買ルールを作り、それに基づき厳格に運用している人です。特にその中でも重要なのは、損失のラインを決めることです。そしてそのラインを超えた場合に毅然と損切りできる人におすすめの手法です。損切りができずにずるずるポジションを持ち続けると、大きな損失を計上しかねません。

あとはメンタルの強さが求められます。スキャルピングでトレードしていると、どうしても負けることもあります。この時に引きずらないようにすることが大事です。どんどん次のトレードに頭の切り替えられる、さばさばした人に向いたトレードスタイルといえます。もし負けを引きずると、次のトレードにも悪影響を及ぼし、負のスパイラルにはまりかねません。

最後に集中力と反射神経が必要です。相場状況を瞬時に把握して、その時々で適切な判断を下せるかどうかが勝敗のポイントになります。人間、集中力はそう長持ちしません。時間を決めて、その間は集中してトレードしたほうが、だらだら長時間画面に張り付くよりも利益は得られやすいでしょう。

適した時間帯

FXのメリットとして、平日なら24時間好きな時にトレードできる点が挙げられます。スキャルピングについても24時間いつでもトレードは可能です。ただし利益の出やすい、スキャルピングに適した時間帯がありますからもしこれからこのスタイルでトレードをしようと思っているのなら、以下で挙げるタイミングはパソコンの画面に貼りつくように心がけましょう。

まずは朝方です。具体的には8～11時にかけてはトレードできるような環境を整えましょう。この時間帯、アジアの各マーケットがちょうどオープンするタイミングです。オープンと同時に取引の活発になる傾向が見られます。この時間帯の中でも特に10時前後は要チェックです。ちょうど仲値にあたるタイミングで、為替相場が激しく動くからです。もちろんトレードのやり方次第ではありますが、このタイミングで大きな利益を確保できる可能性は高いです。

もう一つは昼3時以降です。この中でも特に重視したいのは、夜9時から0時ごろにかけてです。日中仕事をしている人は、仕事終わりにちょっとチャートをチェックする習慣をつけるといいです。3時過ぎからヨーロッパのマーケットが開きます。そして9時になるとアメリカのマーケットも開きますから、かなり活発に取引され、スキャルピングで利益確定するチャンスのためです。

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