話題のポジショントレード
個人投資家が増えていますが、そういった方々の多くはデイトレードやスキャルピングといった取引が多いのではないでしょうか。中でも特にデイトレードは一般的なワードとなっており、投資に興味の無い方でも耳にしたことがあるでしょう。しかし、個人投資の方法はこれらだけではありません。現在注目されているのがポジショントレードと呼ばれる取引なのです。それでは、ポジショントレードとはどういった取引なのでしょうか。
スキャルピングとは超短期間の取引となっており、数秒~数分で取引が終了します。そして、広く知られているデイトレードは数時間~1日で取引が終わります。そのため、取引の期間によって違いがあると言えるでしょう。そして、ポジショントレードなのですが、こちらは数ヶ月から数年に渡って取引を行います。そのため、非常にゆったりとしたスタンスでの取引と言えるでしょう。ポジショントレードはこれまでの個人投資と比較して非常に長い期間に亘ることから、第4のトレードとも言われているのです。
このポジショントレードはスキャルピングやデイトレードと比較して明確な違いがあります。取引期間の短いトレードはチャートの動きに大きく影響を受けるため、どうしても1日中チャートに張り付いておく必要があります。しかし、ポジショントレードは長期間の取引ですので張り付く必要がありません。そのほかにもポジショントレードの特徴がありますので、こちらではそれらをご紹介いたします。
ファンダメンタル情報が重要
デイトレードやスキャルピングを行っている個人投資家だったとしても、ポジショントレードに興味を持つ方は多いことでしょう。そういった方にまずおすすめしたいのは、ファンダメンタル情報を意識することです。
デイトレードやスキャルピングなどの短期間取引でしたら投資家の売買が大きく影響していますが、ポジショントレードは長期間取引ですのでファンダメンタル情報が大きく影響しています。そのため、デイトレードやスキャルピングを行っている個人投資家でしたら、まずファンダメンタル情報をチェックするようにしてください。
もちろん、デイトレードやスキャルピングでもファンダメンタル情報は活用可能ですが、短期間の場合はそれほど大きく関係していません。しかし、ポジショントレードのように長期間の取引でしたらノイズが少ないため、ファンダメンタル情報に素直な値動きをするのです。そのため、対応する2ヶ国のファンダメンタル情報を分析してください。これによってポジショントレードの勝率を多きくアップさせることが出来るのです。そのため、いくら個人投資の経験があるからといって、何も研究をせずにポジショントレードに手を出すことはリスクが高いでしょう。
通貨のペアを考える
ポジショントレードを始めるのであればファンダメンタル情報の研究が欠かせません。これによってポジショントレードの勝率を高めることが出来るのです。そして、勝率を高めるにはそのほかにも重要なポイントがあります。それはファンダメンタル情報を把握しやすい通貨を選択することなのです。ファンダメンタル情報はポジショントレード勝利のコツですので、それを把握しやすい通貨を選ぶことは非常に重要と言えます。
特におすすめのペアはUSDとJPYの組み合わせです。これはFXトレードにおいて最もスタンダードな通貨ペアとなっており、個人投資家にとっておなじみと言えるでしょう。このペアはポジショントレードにおいてもおすすめです。何よりJPYは日本の通貨ですので日本語でファンダメンタル情報を知ることが出来ます。そして、USDはアメリカの通貨ではありますが、身近な国であることからファンダメンタル情報を日本語で手に入れることが出来るのです。
そのほかにおすすめの通貨ペアはEURとUSDです。これは世界で最も取引がされている通貨ペアですので、ファンダメンタル情報に素直な動きをする傾向にあります。現在はEURのファンダメンタル情報も日本語で手に入れられるので、英語に不安のある方も安心でしょう。
注意点は何があるのか
ポジショントレードに興味を持つ個人投資家は多いものですが、そこには注意点も存在しています。それはどういったものなのでしょうか。何よりも大切なことは損切です。ポジショントレードはファンダメンタル情報に素直に反応することから、相場の方向性を研究することで高い勝率を出すことが出来るでしょう。しかし、ポジショントレードでの損切は100pips以上なのです。深い損切はどうしてもためらってしまいますが、損切を行うことはスキャルピングやデイトレードと変わりません。
そのほかの注意点にスワップポイントがあります。FXトレードとはポジションを持ったままですとスワップポイントが発生するものです。これは金利に相当すると考えましょう。プラスのスワップポイントであれば良いのですが、マイナスのスワップポイントでしたら大きなマイナス要因となります。
ポジショントレードは長期間に亘って取引を行いますので、このスワップポイントが非常に大きく影響するのです。そのため、自身のあるトレードであれば良いのですが、一般的にスワップポイントの付くポジションは避けましょう。短期間の取引でしたらスワップポイントをそれほど意識しませんが、ポジショントレードの場合は大きく影響するのです。