ポジショントレードの特徴とメリット

ポジショントレードとは

FXは世界中の通貨を売買取引することにより、利益を得る方法です。値動きの兆候を注意深く観察して、安く買った通貨を高値で売ることがFXにおける重要なポイント。買った通貨を売るまでの取引期間の長さによって、FXには数種類の取引方法が存在します。有名でよく見聞きする「デイトレード」は、1日の中で取引を完結させる方法のこと。これに対して「ポジショントレード」とは、数週間から数年にわたってポジションを保有し続ける、トレードの中でも最も取引期間が長いものを言います。数年間もポジションを保有し続けることで、短期間の取引をするデイトレードやスキャルピングとは違った利益の得方をするのが特徴。

ポジショントレードの最も大きな特徴は、一度の取引でより多くの利益を狙えるという点。数か月も保有し続けることで、値動きが生じれば生じるほど大きな利益を得られます。もちろんその分リスクも大きいのがポジショントレードの特徴ですが、リスク回避のためにチャート分析や損切りを身に付ければ、初心者でも十分に利益を狙うことが可能です。ポジショントレーダーの中には、数年単位で長期間にわたってポジションを保有し続けている人も一定数います。

取引を何度も繰り返すことがありませんから、頻繁に画面をチェックして値動きに一喜一憂するというデメリットがないのも、ポジショントレードならではの特徴。忙しい社会人の副業として、気軽に始められます。ポジショントレードをする上で大切なのは、トレンドを見極めるためにニュースや株価、経済の動向をチェックしておくこと。ここでは他のトレード方法とは違う、長期トレードならではのメリットや勝つためのコツ、初心者が覚えておくべきことについて解説します。

他にはないメリット

ポジショントレードは他のFXトレード方法とは一線を画する存在です。他にあるFXトレード方法と言えば、数秒から数分間で取引するスキャルピングや1日以内で取引するデイトレード、数日から1週間程度で取引するスイングトレードがあります。これらに対してポジショントレードは、数週間から数年もポジションを保有し続けることになります。

ポジションを長く保有し続けることにより、スワップポイントがもらえるのがポジショントレードならではのメリット。スワップポイントとは金利差調整分のこと。2つの国の間に生じる金利差から得られる利益を言います。例えば低金利の通貨を売却して高金利の通貨を買った場合、生じた金利の差額を利益として受け取ることができます。金利差は保有し続ければし続けるほど、利益が地道に膨らんでいきます。

このスワップポイントを利用して利益を得る取引方法は、ポジショントレードが最も確実。ただし高金利の通貨を売って低金利の通貨を買った場合は、その金利の差額が逆に損として支払われます。スワップポイントはわずかな額ですが、積もれば大きな利益にも損失にもなります。純粋なFXの利益に合わせて、スワップポイントで生じる損益も得られるというのが、ポジショントレード特有のメリットです。

損切りは慎重に

スイングトレードと同様に、ポジショントレードはかなり長期的なFX取引となります。買ってから売るまでの間に多くの値動きが生じれば、ときには損が生じることもあるでしょう。しかし長期取引では短期的な含み損はよくあること。一時の不安やネガティブ思考に駆られて、うかつに損切りをするのは賢い判断とは言えません。長い目で見て今後の動向を見守ることが大切です。

一時の含み損ですぐに損切りをしてしまうと、後から値動きが生じた際に本来受け取ることのできた利益をみすみす逃してしまいます。デイトレードなどの短期的な取引であれば、長く粘らずすぐ損切りをすることも大切。しかしポジショントレードであれば、一瞬の値動きも将来的に得られる利益への一過程として、余裕を持って見守ることが大切です。

ポジショントレードでは、10銭ほどの含み損であれば誤差の範囲として考えられています。損切りをしたくなってもすぐに決断するのではなく、トレンドの流れをしっかり分析しながら慎重に判断しましょう。もちろん損切りしないのが良いというわけではなく、今後下落した為替がもう戻ってこないと判断できる場合には、さっさと損切りする勇気も大切。損切りの見極め方が、ポジショントレードの勝率を左右しているのです。

証拠金は余裕を持つ

FXを始める際には、必ず「証拠金」と呼ばれる担保のお金を用意する必要があります。この証拠金をもとに通貨を購入して、取引を行うというわけです。証拠金が担保となっていることにより、より多くのトレードができるようになります。ポジショントレードでは長期間にわたってポジションを保有するために、より多くの証拠金を用意する必要があります。

FX取引では、証拠金維持率が低い場合に「ロスカット」という自動決済の仕組みが適用されます。ロスカットとは、あらかじめ決められた証拠金維持率に達したときに、強制的に保有していた通貨が決済されてしまうシステムのこと。例えば証拠金40万円として、証拠金の50%である20万円を下回った場合はロスカットされます。ポジショントレードは長くポジションを保有することにより、途中で大きな損を抱えることもあります。

もしも後で値動きがあって大きな利益を得られるのだとしても、証拠金が不十分であれば途中で損が生じたとき、自動的にロスカットされてしまいます。これでは長くポジションを保有できませんし、トレンドの読みが正しくても理想通りの利益が得られません。ポジショントレードの際は証拠金に余裕を持って、証拠金を多く取引に使用しすぎないことが大切です。

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