ポジショントレードの特徴

個人投資にはさまざまな種類があり、取引期間の長さによって分類されています。中でも最も短期間で取引を行うのはスキャルピングで、数秒から数分という非常に短い期間となっているトレードです。そして、デイトレードは数十分～1日で取引を行います。デイトレードは広く知られたトレードですので、投資に関心の無い方でもそのワードを耳にしたことがあるでしょう。そして、スイングトレードと呼ばれるトレードもあり、これは数日～数週間で取引を行います。

さらに、もっと長い期間で取引を行うトレードがポジショントレードです。このポジショントレードは数週間～数ヶ月の期間に渡って保有しますが、場合によってはそれが数年間に及ぶことも珍しくありません。これだけ期間が長くなってしまうと地味なイメージがありますが、そのようなことは無いのです。実はポジショントレードによってスキャルピングやデイトレード以上の利益を出すこともあります。

ポジショントレードとは5円～10円の規模で利食いを行うトレードとなっており、1万通貨の取引で5円の利幅であれば約5万円の利益を出すことが出来ます。そして、10円の利幅であれば10万円の利益が出るのです。さらにスワップポイントも加算されますので、より大きな利益を出すことが出来るでしょう。ポジショントレードとはこういったスタイルのトレードですが、こちらではより具体的な解説をいたします。個人投資家であれば必見でしょう。

おすすめする理由とは

ポジショントレードはトレードの中でも地味なイメージがあることから、こちらに興味の無い個人投資家は少なくありません。しかし、ポジショントレードは非常におすすめのトレードです。その理由はどこにあるのでしょうか。基本的にFXのトレードにおいて、取引回数が多くなると損をする可能性が高くなってしまいます。しかし、ポジショントレードは数ヶ月～数年に渡って保有することもありますので、損をする可能性が低くなるのです。

また、ポジショントレードは一度ポジションを持ったら数年間そのままにしておくトレードです。そのため、チャートにずっと張り付いている必要がありません。スキャルピングやデイトレードの場合でしたら常にチャートの動きを意識しますので、常にチャートのことを考えてしまうのです。しかし、ポジショントレードであればその心配がありません。精神的な負担が減ることで快適なトレードが出来るでしょう。

そして、長期間に渡って保有するポジショントレードですが、このトレードではスワップポイントで稼ぐという方法もあるのです。スキャルピングやデイトレードなどの短期トレードでしたらスワップポイントを意識することがありませんが、ポジショントレードのように長期間のトレードはスワップポイントを無視出来ません。

リスクを回避するには

デイトレードやスキャルピングと比較すると、ポジショントレードにチャレンジする個人投資家は少ないでしょう。しかし、リスクを回避するコツを掴むことで利益を出すことが出来ます。何よりも大切なことは損切のタイミングです。取引をしたレートの近くに逆指値注文を出すとロスカットされることがあるので、ポジショントレードでしたら広い幅で逆指値注文を出しましょう。

そして、ポジショントレードではレバレッジを低く設定しておきましょう。レバレッジを高く設定しておくと、ちょっとした為替レートの下落によってロスカットされる可能性があるのです。これは大きな損失につながりますので注意してください。中でもトルコリラは変動リスクが高い通貨として知られていますので、特にレバレッジを低く設定してください。

また、ポジショントレードは数週間～数年間に渡って取引を行いますが、基本的に放置にしておくトレードです。しかし、経済指標やファンダメンタルズ情報は常にチェックしておきましょう。ノーチェックは危険で、何かしらが影響して相場が急落する可能性もあるのです。テクニカル面も重要ではありますが、取引期間が長くなるとファンダメンタルズ分析がより重要になります。

デメリットも存在する

ポジショントレードに興味を持つ個人投資家もいますが、必ずしも利益が出せるとは限りません。そこにはデメリットも存在しているのです。ポジショントレードにおいて特に大きいデメリットは、レバレッジの恩恵が受けられないということでしょう。ポジショントレードとはひとつのポジションを長期間に渡って保有しますので、そこで大きな損をする可能性もあるのです。そのため、レバレッジを高く設定することは非常に危険で、最大3倍までにしておくことが一般的でしょう。そのため、1年で大きく稼ぐということはめったに起こりません。

そして、ポジショントレードは長期間の取引ですので、場合によってはスワップポイントを払い続ける可能性もあるのです。スワップポイントはポジショントレードのメリットなのですが、それがデメリットになることも少なくありません。

しかし、ポジショントレードはトレードの中でもデメリットの少ないトレードと言えます。大きな利益を出すことは難しいのですが、安全かつ堅実に利益を出したい個人投資家にとって魅力の多いトレードでしょう。また、個人投資家の中にはデイトレードやスキャルピングと並行してポジショントレードを行うケースも少なくありません。