ポジショントレードとは
低金利時代の日本において、貯金はただ単純に資産を眠らせているだけではなく、インフレによる資産の現象というリスクも背負うことになります。年金不安や終身雇用制度の崩壊も叫ばれている日本社会においては、積極的に投資をすることが勧められているのです。では、FXのポジショントレードとはどのようなものになっているのでしょうか。
ポジショントレードは長期間ポジションを保有するという特徴を持っています。そのため、ファンダメンタルズ分析を行わなければいけません。経済や社会情勢がどのようにトレンドに影響するのかを勉強しておきましょう。また、通貨ペアの存在も極めて重要です。例えば国の経済状況が良くなればその国の通貨が購入される傾向が強くなるでしょうし、その逆もしかりです。そのため、どのような通貨ペアを選ぶのかは慎重に決めましょう。さらに、スワップポイントも重要になってきます。スワップポイントは通貨ペアの持っている金利差がそのまま付与されますが、あまりにも金利が高い国は経済が不安定な傾向にあります。デフォルトを起こして価値が無くならないかどうかを注意しなければいけません。
FXトレードの中でもポジショントレードは落ち着いて取引が出来ると言われているため副業に向いているとされています。しかし、その損益が深くなる傾向にあるため、取引を間違えると大きく損をしてしまうかもしれません。この記事を読んで正しい知識を身につけてください。何卒よろしくお願いします。
経済の流れを読む
デイトレードのような短期の相場を主軸としているとなかなか気付きにくいですが、ファンダメンタル情報は相場を動かす要因として非常に重要だとされています。何故なら、長期的な目線で見れば、為替の場合には金利や経済指標などの発表によって少なからず相場が動くからです。そのため、数週間という長いスパンでポジションを持つことになるポジショントレード はファンダメンタル情報を把握し、それを利用することが求められます。
例えば、アメリカ経済が良好で金利が上昇傾向にある場合、通貨ペアが対応している国の経済状況が悪化しているときには、投資家たちはアメリカに資金を移します。それによって米ドルが買われ、対応する通貨ペアの通過が売られやすくなるためドル高になるのです。このように、経済指標などは大きな意味を持っているため注目する必要があります。
もちろん、デイトレードやスキャルピングにおいてもファンダメンタル情報を活用してトレードをすることは出来ます。しかし、取引する時間が短いとノイズ的に値動きが発生してしまうため、ファンダメンタル情報が却って足枷になってしまう可能性も出てしまいます。スキャルピングなどのように数秒間単位で取引を行うようなトレードにおいてはむしろ危険だと言えるかもしれません。
通貨ペアの存在について
FXトレードにおいて、どの通貨ペアを選ぶのかというのは勝利へのカギとなります。そのため、ポジショントレードを行うときにも通貨ペアの存在には気をつけましょう。特に、ポジショントレードはファンダメンタル情報が重要だというポイントがありますので、その通貨ペアに関係したファンダメンタル情報が集めやすい通貨ペアを選んでください。
世界規模で代表的な通貨ペアはユーロ・米ドルの通貨ペアです。こちらは世界最大の取引量を誇っているため、ユーロは情報も入りやすい上に値動きも素直です。英語だけでなく日本語でも様々な媒体を通じて解説されることが多く、アメリカと同程度のファンダメンタルの把握をすることが可能です。
しかし、日本で取引をするのであればやはり米ドル・円の通貨ペアが最も代表的な存在だと言えるでしょう。日本のファンダメンタル情報は言わずもがなですが、アメリカのファンダメンタル情報は連邦準備制度理事会というアメリカの中央銀行に該当するサイトから入手することができます。そのため、機関投資家がファンダメンタル情報を分析する場合には必ずFRBサイトをチェックするのです。日米ともにファンダメンタル情報が集めやすい上に読みやすいため、ポジショントレードに適していると言えます。
スワップポイントについて
ポジショントレードを行うときに気をつけなければいけないのがスワップポイントです。スワップポイントとは通貨ペアの持っている金利差を表しています。各国それぞれ金利が定められているため、その差を埋めるためにスワップポイントが発生するのです。例えば、日本は金利が0.1%と非常に低いですが、トルコリラは8.0%と非常に高いです。
スワップポイントを獲得するためには、まず高金利通貨と低金利通貨を組み合わせた通貨ペアを選ぶようにしましょう。低金利通貨を売って高金利通貨を買うことによってスワップポイントを獲得できるポジションを保有することが出来ます。米ドル・円のロングポジションを保有した場合、金利の高い米ドルと金利の低い日本円との金利差がスワップポイントとして発生します。
このスワップポイント、新興国が金利が高いので、非常に魅力的に見えるかもしれません。しかし、金利が高いということは、その金利でなければ誰も通貨を購入してくれないという表れにもなります。そのため、暴落を起こす危険性があるということも深く認識しておく必要があるのです。最悪デフォルト(債務不履行)になってしまうと通貨の価値が無くなってしまうため、1円も戻ってこないということも考えられます。